最近テレビで「トイレの神様」という歌をよく耳にします。小さいお子さんが幼少期にそのおばあちぁんから「トイレには美しい女神様が居て、トイレ掃除を一生懸命すると幸せになれる。」というような内容だったと思います。善光寺東海別院のトイレには女神様ではなく、烏枢瑟摩明王(うすさまみょうおう)がお祀りしてあります。烏枢瑟摩明王の特に有名な功徳としては「便所の清め」で、便所は古くから「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想があったことから、現実的に不潔な場所であり怨霊の侵入箇所でもあった便所を、烏枢沙摩明王の炎の功徳によって清浄な場所に変えるという信仰が広まり今に伝わっています。善光寺東海別院のトイレは数年前まではいわゆるぽっとん式で薄暗くあまり衛生的ではありませんでした。新しくなったトイレはお掃除のおばさんが毎日掃除してくれるのでとても清潔で使いやすいと評判です。
2011.02.11