お盆です。善光寺東海別院におきましては8月13日・14日・15日の3日間、お盆供養と夜の万灯供養を行います。ご先祖様のご供養においで下さい。
お盆には「盆棚」ぼんだなを出します。ご先祖様が遥々あの世からこの世にお帰りになる訳で、そのご先祖様をご接待する場所として、「盆棚」を仏壇脇に設けます。お膳にはお食事、飲み物、季節の果物、故人が生前に好きだった食べ物などを並べ、季節のお花で飾ってあげます。古の昔からの日本人のお客様をもてなす姿勢がうかがえます。昨今、お盆は仕事が休み=連休で、レジャーに出掛ける時という認識が主流ですが、それはお盆が休みなのかという理由を履き違えている気がします。お盆の入(初め)には迎え火を焚いてご先祖様に帰るべき場所を知らせてあげ、お盆の明(終り)には送り火(京都では有名なお盆の行事です。)を焚いてお見送りをします。盆棚にきゅうりに足をつけたものが馬で、なすは牛ですね。これはご先祖様がお乗りになる乗り物で、あの世からは馬に乗って急いで帰りたい、この世からあの世へ帰る時は後ろ髪を引かれながら牛に乗りゆっくり帰りたい。そんな気持ちが窺えます。お盆はご先祖様とゆっくり過ごすものです。
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