下の娘が最近本棚から菊田まりこ著の「いつでも会える」という絵本を引っ張り出して来ました。1970年生まれの著者は絵本作家として2作目の「いつでも会える」で1999年ボローニャ児童図書展にて児童賞・特別賞を受賞しました。日本でも再版に次ぐ再版で有名になった作品です。まだ、長野に在住していた時、書店で立ち読みしていて思わず求めてきた絵本です。当時、子供達に読んで聞かせようと、家内と二人して求めて来たのですが、読んでいるとなぜか二人で号泣しました。とても「悲しくて」「切なくて」「心温まる」話です、、、。とつまらない感想ですが、今読んでも涙ぐんでしまいます。内容は主人公の犬のシロが飼い主のミキちゃんの死を受け入れるという単純なお話です。生命はいつか必ずその命の終焉を迎えます。その時、それを愛するものはいかにその現実を受けとめ、自分の中で消化していくのか?それは人にとっての宗教の役割を問う根本的問題の1つだと思います。我々宗教家はその一助を担うという大役を仏様から与えられたのだ、といつも心掛けようと改めて思いました。