善光寺東海別院は110年前の明治43年に「双蓮」が咲いたご縁で創立された寺院です。その昔、善光寺東海別院の境内地は蓮田であったそうです。善光寺東海別院がございます稲沢市祖父江町は木曽川の河川敷に位置し、その地名通り「そぶ地」でした。「そぶ地」とは河川から流れ出た水がたまる地という意味だそうです。つまり蓮根の栽培には適した場所です。今でも稲沢市の南に位置する愛西市立田では蓮根の栽培が盛んです。その蓮田に明治42年・43年と続けて「双蓮」の花が咲いたそうです。「双蓮」は大変珍しく、今でもそれが咲くと新聞社が取材に来るほどです。その「双蓮」が境内地の蓮田に一円に咲いたと言いますのでさぞや壮観だったと思います。当時はカメラはあまり普及していなかったので写真はありません。しかし今でもその時に採取した蓮の実のドライフラワーが幾つか寺宝として残されています。今回はその一つをアクリル樹脂で固めて安定させてみようと試みます。経過はまた後程。